終戦の日に思いを寄せて Thoughts on August 15, the End of the War Day

日本にきてから今年は14年になりますが、第二母国で過ごした年数が積み重ねるに伴って、この日に寄せる思いが増々大きくなってきました。This year will mark 14 years since I came to Japan, and with each passing year that I spend in my second homela…

漫画へうげものとスターウォーズ:シスの復讐で描かれる業火への道 The Road to Goka in the Manga Hyougemono and Revenge of the Sith

日本に在住したこの13年以上、日本語だけではなく、日本の文化と宗教観に対する理解をさらに深まるように尽力してきました(いや、今もそれが進行中)。そして、その「日本フィルタ」を通してスターウォーズ(以降SW)を改めてみると、新たな視点からその物語…

斎藤隆夫粛軍演説 Takao Saitou’s Anti-Militarism Speech

この演説の存在を知ったのは、ちょうど2年前のことです。 さて、現在の日本に於いて、このような演説を能える政治家がいるのでしょうか?拙僧はそれを訝しむばかりです。 It was two years ago that I first learned of the existence of this speech. Read…

織田信長の陰陽に候: 光秀と秀吉 The Ying and Yang of Oda Nobunaga: Mitsuhide and Hideyoshi

''They must be destroyed. (Here the kanji 誅 'chuu' implies the idea of exacting punishment from above)'' バガボンドに次によく戻って読み返す漫画は「センゴク」のシリーズである。この漫画の魅力の点を上げようとしますと数えきれないほどもありま…

宮武外骨:諷刺の世界へようこそ!Miyatake Gaikotsu: Welcome to the world of satire

宮武外骨(みやたけがいこつ)1867-1955。ジャーナリスト、文化風俗研究家、新聞雑誌研究家。香川県生まれ。明治20年「頓智協会雑誌」を創刊後、「滑稽新聞」「スコブル」など多数の雑誌や奇書を刊行し、反骨と風刺諧謔(かいぎゃく)に富む奇人として知られ…

大名の行く道 The Way of the Warlord

日本語において漢字のみで成り立つ四字熟語という表現を用いることが多く、一つの考え・思い・コンセプトに相当する意味がたった四文字に凝縮されています。拙僧は日本語に対する理解が深まっていくに連れて、多くの四字熟語を覚えて、その中に気に入りの一…

「曖昧な国」ニッポンのエンターティンメント  Kabuki: Entertainment for Japan, the “country of ambiguity”

ちょうど2年前にPen雑誌が歌舞伎の特集を発行しました。本屋さんの本棚に並んでいたこの雑誌を見たとき、将来的にいい歌舞伎の「教科書」になると判断し、その場で購入しました。徹底した分析、そしてそのまとめはあまり網羅しすぎて、全部を完全に「消化」…

古田織部:乱世のエネルギーをもって、茶を革新した男 Furuta Oribe: The man who channeled the turmoil of the age to revolutionize the tea ceremony

*この記事は元々「Pen」雑誌の2009年の9月号に掲載された記事です。英文は数年前に拙僧が翻訳したものです。また、記事の最後にある注釈は拙僧が作成したものです。 This article originally featured in the September 2009 issue of the Japanese magazine…

もののけ姫に窺える宮崎駿の世界観 Miyayaki's world view as seen in Princess Mononoke

ジブリ作品の中で一番気に入っているのはやっぱり「物の怪姫」です。それは単なるアニメではなく、日本史、宗教観、そして「人間と自然の関わり合い」を追求する作品であるからてます。宮崎氏の独特の世界観で形成されている構造を通して、我々に色んな質問…

漫画バガボンドで描かれる水の有り様を考える Musings on the essence of water as portrayed in manga Vagabond

梅雨の最中で、日常生活に置く「水」の存在について思いを寄せることが多くなることと改めて気づきました。我が家の宿る界隈において水は身近な存在で、その存在はあまりに密接かつ大きい。うちの裏には清流の小川が流れ、近所の寺院には小池があり、田んぼ…

「移ろい」という日本的なコンセプトを考える(2) Thoughts on the Japanese concept of ''utsuroi'' (2)

この前の投稿で松岡正剛という研究家が唱える「移ろい」に関する解説を四季の変遷を表す写真とともに紹介しました。彼の解説は直接に触れていないですが、その「移ろい」の根底となる「空」は仏教の思想の表れの一つでもあります。もっと厳密に言いますと、…

「移ろい」という日本的なコンセプトを考える(1) Thoughts on the Japanese concept of ''utsuroi'' (1)

6月には田植えが始まったり、紫陽花も咲き出したりして、新な季節の「移ろい」を告げる兆しが多いです。「儚い」の次に気に入っている日本語はこの「移ろい」という言葉であり、そこに日本の独特な深遠の世界観と思想が潜められています。The planting of th…

邦訳によりスターウォーズがより深遠になる場合もある Japanese translations make Star Wars even more profound

やっぱりスターウォーズがディズニーの傘下に入った以来、日本語の字幕や吹替の翻訳の質は総合的に向上していると言っても過言ではないと思います。特にクローンウォーズと#反乱者たちに置いてその完成度の高さが鮮明に現れていると思います。例えば反乱者…